アップルはつくづくテクノロジーの使い方のうまい会社だ
iPhone、ひさびさ全身の血が逆流するほど(古い表現だ〜)興奮の面白い製品です。
画面は3.5インチ、画面解像度は320×480ドットのワイド(2:3)。
肝心の通信機能はGSMとEDGE(って何?)なので、おそらくこの機種の日本での発売はないでしょう。もしあるとすると、携帯の機能をとってしまうか、それでなければ次の機種とかで3G対応になった際に日本市場も視野に入れることになるでしょう。つくづく残念でなりませんorz
OSは、OS Xとあるので、すわHDDのないMac!と思ったら、Mac OS Xとは書いてないのですね。ただのOS X。想像ですが、組み込み系Linux(というかDarwinのサブセット?)に似た手法でMac OS XライクなOSに仕上げてきたのでしょう。これは詳しいレポートが上がるのを待ちましょう。
追記 ascii24.comのアップル重役へのインタビュー中では、ジョブズ氏が「完全なMac OS Xだ」と発言していますね。 はて??? どう考えてもCPUがインテルでもなければPowerPCでもなさそうなので、マーケティング上Mac OS Xと呼んでいるんでしょうか……。iPhoneのウェブサイトでは「OS OS XとだけあってMacとはないのに。ある意味ジョブズ氏の勇み足?
http://ascii24.com/news/i/topi/article/2007/01/10/667103-000.html
アップルのサイトを見ていると、iPhoneはいままでのiPodを遙かに超える機能を持ったiPodデバイスのようで、これが電話機能とくっついたのですから最強でしょう。デザインも世界有数のカッコ良さ。プロダクトとしてみてみると、ハードウェア(筐体)のデザインのカッコ良さだけでなくて、画面の操作(ユーザーインターフェイス)と機能が絶妙にマッチしたデザインのカッコ良さ、と私は評価しました。
で、私として最も注目なのがここ。
http://www.apple.com/iphone/technology/sensors.html
アップル(米国の.comね)サイトでいうと、iPhoneタブの中のTechnologyタブの中の一番右の目立たないSensorsというボタンで説明されていること。
ごめんなさい、写真をアップルのサイトからパクってきてしまいました。
傾きセンサー(加速度センサー?)が内蔵されていて、縦にしたり横にしたりすると自動的に画面表示のランドスケープ、ポートレートが変わるというもの。ビデオを見るときには横向きとか、電話の時は縦とか、切り替わるというもののようです。
携帯電話でこれは画期的! おそらく世界初なのではないでしょうか。少なくとも日本にはなかったですよね? 詳しい方がいたら指摘してください。
日本のケータイでなぜこれができなかったのか。
ワンセグケータイがこれほどもてはやされているのに、予想外の動きをするシャープ製のソフトバンクケータイは確かにアクションのおもしろさはあるけど、この自動切り替えはそれを上回るスマートなアイデアではないでしょうか。
このアイデア自体は、キヤノンのデジカメ、IXY DIGITALではとっくに実用化されていて、私の知っているところではIXY DIGITAL L2が同じアイデアを採用しています。縦横の持ち方によって、背面の液晶に映るモニター映像が自動的に切り替わって見やすくなります。
これが、アップルがテクノロジーをデザインに活かす世界で最も「うまい」会社と、つくづく感じる理由です。
日本のものづくりの皆さん! がんばってこういう「かっこいい」ものを作ってくださいよ! 難しいことではないはずです。アイデア次第なのですから。あとは誰が決断するかということでしょ?